極軸合わせと木星観望2008年07月13日 19時48分46秒

木星 7/12/2008 ToUCam2 + x2 Barlow + μ180
12日夜に、ToUCam+μ180で木星を撮ってみた。
まず、赤道儀の極軸合わせを行う。ベランダからは北側は全く見えないので、ドリフト法をつかう。いくつかのWebぺージの解説にしたがっていたが、北よりの星を使うことができないので、解説そのままでは精度良く合わせることができなかった。
今回は、木星自身〈南南東くらい、とても低空)自身で合わせることにし、(1)高度方向はずれを小さくする方向に、方位方向もずれを小さくする方向に動かす、(2)チェックする時間間隔を一定(5分)にする、の方式で行ったところ、十字線アイピースで見てほとんど動かない程度に合わせることができた。
ToUCamについても、3倍バロー使用時に感度不足であったのについて、Brightnessを上げることで調整ができた。上記の極軸合わせの精度向上により、1分間の取り込みでは、x3でもToUCamの視野内でほとんど静止しているようにできた。
このため、x2に加えてx3でも撮影できた。しかし、x3では、ウェーブレット変換を強めると、どこかの光学面の汚れによると思われる模様が出てしまう。このあたりは、まだまだ改善が必要だ。
とても雲が多く、1分間の取り込みの間にも、すぐに雲に隠れてしまう。1時間も観望していなかったのに、全くの曇りになってしまい、観望を終えた。次は、大赤斑が出ている時や、衛星が近い〈あるいは影が乗っている)時に、に撮影したい。

x3の木星2008年07月13日 20時24分57秒

木星 7/12/2008 ToUCam2 + x3 Barlow + μ180
これまで感度不足と追尾精度不足でx3 Barlowレンズによる撮影はできていなかったが、Brightness調整も組み合わせて、感度についてはほぼ解決できた。
本当は、もっと細かい模様も見えているはずだが、Waveletを強めると、変な模様がでてきてしまうので、強める事ができない。このため、x2 Barlowの方が細かい模様を映し出すことができている。
おそらく、どこかの光学面に焦点があっていて、表面の汚れが写り込んでいると考えている。Barlowレンズを入れる場所の変更や、清掃(レンズ、IRフィルター、CCD)が必要と思われる。

木星を撮った2008年07月18日 01時22分25秒

ふと見ると雲が少なく、木星と月が見えているので、μ180とToUCamで撮影してみた。時々雲がかかったが、シーイングは悪い(輪郭がはげしく、ゆらゆらゆれている)ものの、透明度と星の明るさはまずまずだった。
極軸は、少しずれているようだが、x3Barlowでも1分程度では視野に収まっている。前回より像が明るく、12日よりはずっとよく撮れているようだ。
x3Barlowを入れた撮影では、どこかにごみが付いているのが確認できた。素子をまわしたりしてみると、BarlowやIRフィルターでは無く、CCD表面のごみのようだ。さっそく、買っておいたPENTAXのイメージセンサークリーニングキットを試す。オレンジ色の、少し粘つきのある透明プラスチック片が、棒の先についている。これを押し付けて、ほこりなどをとる。チップの清掃用に、粘着性のシートが付属していて。こちらにごみを転写して、チップをきれいに保つ。何回か押し付けてみると、大きなごみは取れたようだ。まだ、左下のところに小さなものは残っているが、今回はここまでで、撮影を続ける。

ファイルの消去は慎重に2008年07月21日 00時38分14秒

jupiter and Callisto and Europa, 7/19/08
7/19に木星をToUCamで撮影した。7/20午前1時ごろに大赤斑が正面に来るということだったので、午後10時ごろから撮影を開始した。木星表面上にはCallistoの影が見えていた。極軸の微調整と、ToUCamのごみ取りを再び行い、かなり良い感じで撮影できた。
Registaxで処理を行いjpeg形式で保存した後で、いつもやるようにaviファイルを消去した。その後すぐに確認していなかったのだが、Macに移してからApertureで見てみると、最初の1枚(x2 Barlow)だけが保存されており、その他はファイルサイズ0 byteになっていて保存されていなかった。
PCのハードディスクスペースが限られているため、今まではRegistaxで処理した後は、すぐにaviファイルを消去してきたが、これは危険なやり方であることを思い知らされた。Macの方のファイルを整理して、かなり空きスペースを作ることができたので、今後は、なるべくaviファイルも保存しておく〈最低限、jpegの出来栄えを確認するまでは、消去しない)ように改めたい。
一枚だけ保存されていたファイル。大赤斑は、まだ見えていないが、Europa(右側), Callisto(木星の表面上、影かも)が写っている。後の方で撮影したものの方が、x3 barlowも含めて、よく写っていたはず(大赤斑も?)なので、残念だ。
今晩も狙っていたのだが、昼間は珍しく晴れになったのに、夕方からは全面曇りとなり、あきらめる。明日はどうだろうか?

木星とイオ2008年07月23日 22時16分28秒

Jupiter&Io 21:34JST July23, 2008
Sky&Telescopeの大赤斑の子午線通過データ(http://www.skyandtelescope.com/observing/objects/planets/Transit_Times_of_Jupiters_Red_Spot.html)を元に、午後9時ごろから撮影を開始した。雲の切れ間を縫っての撮影で、ようやく大赤斑をとらえた。