八方ヶ原で観望(1)-18"UC Setup2010年08月08日 19時55分54秒

空は曇でしたが、夜半過ぎまで月が出ないので、八方ヶ原の大間々駐車場に行ってきました。明るいうち(6 pmごろ)に着いたので、18"UCの組み立ての様子の写真を撮ってみました。
(1) Priusのハッチバックに積んでいる様子です。左隅の白い丸は、トラスポールをいれている紙筒のフタです。
18"UC Setup-1
(2) ベースプレート、ミラーボックス、トップリング部です。

18"UC Setup-2
(3) ヴァーチャル・ミラーボックスをベースにのせます。
x18"UC Setup-3
(3) たたんでいたベアリングを展開します。
18"UC Setup-4
(4) トラスポールをミラーボックスに取り付けます。ポールのトップリング側はゴムひもを掛けて、広がらないようにしています。
18"UC Setup-5
(5) 高度軸エンコーダーの取り付け
18"UC Setup-6
(6) シュラウドをかぶせておきます。
18"UC Setup-7
(7) トップリングをポールにとりつけます。
18"UC Setup-8
(8) シュラウドをのばして、トップリングに掛ける。ファインダーなどを取り付けてできあがり。
18"UC Setup-9

前回は、トップヘビーでおじぎをしていましたが、今回は、(1) 底部への重りの追加、(2) ベアリングの褶動部の拭き取り(前日のワックスがけはできなかったが、当日、出発前に褶動部をティッシュペーパーで念入りに拭いた)を行ったことで、鏡筒をかなり低空に向けても停止するようになりました。3〜4時間は、とても良好なフィーリングだったのですが、湿気のせいか、夜半頃になると、水平から30度くらいでも支えないと停止しずらくなりました。動き出しが軽くなると同時に、一旦静止させても、ずるずるとおじぎをしてしまうような感じです。摩擦の問題は微妙だと感じました。
導入装置は、少し精度が出ていないように感じました。どうも、電池が弱っていたようで、観望の最後の方で電池を新しくしたらよくなりました。それでも、方向が大きく変わると、視野から少し外れてしまうような感じです。次回は、観望前に電池を更新する(Eneloopです)のと、エンコーダーアームの取り付けなどを、もう少し丁寧にやろうと思います。

八方ヶ原で観望(2)2010年08月08日 20時31分52秒

最も集まってくるのは8/8のようですが、8/7も3つの惑星が西の空に集合していました。
3 Planets
出発時(3 pm)は曇りでしたが、時間が遅くなるに連れて雲が薄くなってきました。ここは北、西空が暗いのですが、今回はうす雲のせいかこちらの方角がよくなかったです。また、全般にすこし明るめのようでした。
数名のグループの他、個人で観望にこられた方が数人いて、にぎやかでした。46 cmの自作ドブは、2本の角パイプで支える構造で、スパイダーも変わった形でした(お話を伺ったところでは、2本パイプの構造自体は、自作ドブではそれほど珍しくは無いそうです)。大口径の双眼鏡や屈折望遠鏡(12 cm)、他にも自動導入のシュミカセ(暗くなっていたので詳細は未確認)などがありました。すべて眼視用で、写真の方はいませんでした。
Scopes
湿気が多く、透明度は今ひとつでしたが、シーイングは安定しており、惑星(木星)や球状星団(M3, M13, M15, M10, M12, M92など) が、きれいでした。時間も十分で、たくさんの対象を見ることができました。印象に残ったものを上げます。
M51-親子がはっきり見えて、腕の感じもわかった。
M33-はじめは良く見えなかったが、夜半を過ぎて登ってくると、淡いながらも濃淡がわかってよかった。
M77-淡いが、明るい中心部とまわりの薄いところがよくわかる。
NGC6210 (Turtle), NGC6543 (Cat's Eye), NGC7009 (Saturn), NGC7662 (Blue Snowball) などの惑星状星雲が明るく、きれいに見えました。
木星もきれいでしたが、天王星を、初めてしっかり確認できました。模様(帯?)は見えず一様でしたが、青みがかった色は、はっきりわかりました。一方、海王星はわかりませんでした(面積がある円盤状の星とは確認できなかった)。
ペルセウス座流星群の極大はまだのはずですが、とても明るい流星が流れていました。中には、1分近く流星痕が残るような極めて明るいものも2,3ありました。
Rising Orion
3時頃になると、細い月がでた後、オリオン座などの冬の星座が登ってきました。今回は、時々、斜鏡ヒーターをチェックしていたので、結露もなく、観望を終えることができました。

木星 (8/21 午後10時頃)2010年08月24日 00時11分55秒

木星と衛星(イオとカリスト)
晴れていたものの月が大きいので、ベランダから木星を見ました。
写真は午後10時頃の木星で、衛星のIoとCallistoが一緒に写っています。
午前3時過ぎには、小天体が衝突して発光現象が起こったようです。この日は夜更かしが可能だったのですが、このあと雲がかかってきたので、早々に星見をやめてしまいました。その後は雲が晴れたようだったので、観望を続けていればよかったです。

惑星(木星と天王星)2010年08月29日 13時51分08秒

夕立も無く、夜も晴れの日が続いていますが、月が大きいので今日も惑星の観望です。今日と明日はつくばまつりですが、午後8時頃には研究学園の方(TXの駅よりは少し南よりの感じ)で、盛んに花火が上がっていました。宿舎のベランダの端から双眼鏡でしっかり見ることができました。球形に広がる花火が、ちょうど視野いっぱいに広がって見えました。眼の錯覚なのですが、花火が広がるのが、まるでこちらに向かって近づいているようで、おもしろかったです。

夕方は少し雲がありましたが、夜中になると快晴で、前回よりも透明度が高いようです。
木星01-2329-082810
前回の撮影の後、赤道儀の極軸を合わせ直しました(ベランダからは北極星が見えないので、少しずつ角度を変えて、星が流れない角度を探した)。そのため、今回は、一度望遠鏡を向けると、ほとんど星が動かないので、撮影が楽でした。導入の精度も上がっているはずなので、試しに天王星を導入すると、視野の中心とはいきませんでしたが、しっかり、青っぽい姿が見えました。ToUCamで撮影すると、ちゃんと青っぽく映りました。木星に比べると、ずっと小さいです。
天王星01-2337-082810
透明度、シーイングともに良好なので、3倍バローレンズで拡大してみました。透明度がよいので、拡大しても明るさは十分でした。撮影時間も2分間にのばした(前回は1分)ので、細かい模様も写っています。タイミングもちょうど大赤斑がこちらを向いていました。
天王星も3倍にチャレンジしました。でも、こちらは円盤状の形はわかりますが、とても暗く色彩がわかりません。ToUCamには明るさが足りないようです。
木星02-2346-082810