惑星の撮影2016年06月05日 23時53分12秒

火星が近づいているので、ミューロン180にWebcam (QHY5IIC)で撮影してみました。5月28日から何回か挑戦してみたのですが、曇ってしまったり、晴れていてもシーイングが悪かったりして、なかなかうまく撮影できませんでした。
やっと6/2の深夜にシーイングが安定して、少しきれいな惑星を見ることができました。
初めて動画撮影ソフトFireCaptureのAutoGuide機能を使ってみました。赤道儀の極軸が少しずれているようで、倍率をあげると追尾のずれが目立っていたのですが、今回は、直焦点+4倍バローでも視野内にずっと捉えることができました。
日付が変わる前は、まだシーイングが安定していませんでしたが、真夜中を過ぎると、久しぶりに落ち着いた像が見えました。ただし、2倍のバローレンズではかなり良い像が見えましたが、3倍や4倍にしてしまうと2〜3分程度の動画のスタックでは、かえってボケた像になってしまいます。拡大率を上げるには、もっと良い気流の状態が必要なようです。
木星と衛星(IoとEuropa?) バローレンズなしの直焦点撮影
木星とその衛星
火星 (2倍バロー)
火星
土星 (2倍バロー)
土星(バローレンズなし)

ラブジョイ彗星2015年01月13日 00時49分11秒

ベランダから見たLovejoy彗星 (C/2014 Q2)です。
Borg 60EDとx0.85Reducerで写しました。
彗星本体は緑色に写りましたが、街中からでは尾は見えないようです。
Lovejoy (C/2014 Q2)

同じ望遠鏡で写したオリオン大星雲(M42)です。
M42

春の星見2014年04月30日 20時37分38秒

土曜日は休日出勤でしたが、28日は代休をとることができました。
北関東はあまり天気がよくなさそうでしたが、今日(4/27)を逃すとこの新月期も星見ができなくなりそうなので、近場でありながら、比較的空が暗い八方ヶ原に出かけることにしました。
薄雲がかかっていますが、晴れ間も期待できそうです。
高原山方面を望む
登って行くと、新緑に混じって、ピンク色の花が咲いていました。花だけなので桜?と思いましたが、よく見るとツツジのようです。
つつじの花
明るいうちに大間々駐車場への分岐に着きましたが、ゲートが閉まっています。4月下旬から開くと書いてありますが、27日はまだ開けないようです。以前4/30に来た時に開いていたので、連休が始まれば開くと思い込んでいました。
くやしかったので、思い切って戦場ヶ原に行くことにしました。
午後8時すぎに三本松駐車場に着く頃には、すっかり暗くなってしまいました。関東北部は曇りの予報だったので、星見に来ている方はほとんどいないようです。写真を撮られている方が一組くらいでしょうか。
18UCドブソニアンでの久しぶりの観望です。全体(特に低空)は霞がかかった感じで、特に北天にはときおり雲がかかってきました。
最初は、鏡の温度順応がすすんでいなかったこともあり、火星や木星の見え方は、ぼんやりした感じでした。
今回は、ポータブル赤道儀にカメラをのせて、写真もとってみました。はじめは75 mmのレンズ(フルサイズ換算では焦点距離150 mmに相当)でM44やM13を狙ってみました。
M44(プレセペ星団)

M13(ヘルクレス座)
 夜半近くになると、だんだん鏡が冷えてきたのと、空の状態も良くなってきました。土星も少し高く登ってきました。カッシニの間隙がほとんど全周に見える感じです。ただ、150 mmのレンズでは土星に輪がある様子は写っていませんでした。
土星
駐車場からは東側に男体山がそびえています。レンズを広角(14 - 45 mmの一番広角側、換算28 mm)にして、風景も入れて撮ってみました。
男体山と東の空
ちょうど真東近くにあたるので、わし座やへびつかい座が見えているはずです。
そこから少し南側では、さそり座が登ってきました。ただ、この方向は日光や宇都宮の街明かりの影響があるためかなり明るいです。
さそり座
午前2時くらいまで観望してから、撤収しました。あまり寒くないと思っていたのですが、分解するときにはトップリングの周りには霜がついていました。低空にはもやがかかったような状態でしたが、地上の湿気はそれほど感じませんでした。また、斜鏡やファインダーへの結露もありませんでした。ちょっと油断があったようで、少しかぜを引いてしまいました。
連休後半は天気が悪そうなので、自宅でおとなしくしていようと思います。

ベランダから撮影2014年02月25日 22時54分55秒

来週は新月ですが、天気が悪くなるようです。そうなると星見のチャンスはこの週末しかないのですが、今日(土曜日)も夜半すぎには曇ってくる予報だったので、この週末は自宅で撮影をすることにしました。
ミューロン180の直焦点撮影です。赤道儀の極軸があまりあっていませんが、短時間(20秒くい)のシャッタースピードなので、特にガイドはせずに撮影しています。ミューロンでは、散開星団などの大きな対象には倍率が高すぎるので、小さめだが明るい対象として、惑星状星雲をねらってみました。
うみへび座の木星状星雲といわれる惑星状星雲です。ドブソニアンでは青緑色が美しく、よく見ている対象です。ただ、何か構造があるのはわかるのですが、形はよくわかりませんでした。
まず0.8倍のレデューサーをつけた状態で撮影しました。下はピクセル等倍で全体の画面の1/4の部分を切り出したものです。外側の紡錘状の形と、明るい中心の特徴的な構造が写っていました。
NGC3242 x0.8
さらに、4倍のバローレンズを付けて撮りました。もちろん像は拡大されますが、それほど細かいところが見えているとはいえない感じです。
NGC3242 x4
拡大しているために、像が暗くなってきていて、もう少し露出時間を長くしたいところですが、街明かりがあるので、このままでは背景が真っ白になってしまいます。この晩は、雲が出てきたので、ここで終わりにしました。
次回は、OIIIフィルターなどを使って、もう少し長い露出で撮ってみようと思います。

久しぶりの星見ー八方ヶ原(大間々)2013年10月14日 20時04分14秒

このところ星見ができず、 久しぶりに行ったきのこ山は風がひどく、ほとんど観望出来ませんでした。
今は、半月が明るいですが、この連休を逃すと来週は満月になってしまうので、出かけることにしました。関東は快晴のようですが、風が強そうです。戦場ヶ原は大変紅葉で混んでいそうなので、少し日和って、八方ヶ原の大間々駐車場に行きました。
風で18UCが使えない可能性もあるので、ポータブル赤道儀とカメラも持って行きました。
こちらも紅葉が始まっているかと思いましたが、現地に着く頃(午後6時過ぎ)には暗くなってきてしまい、確認できませんでした。
駐車場には、2組ほど写真を取られる方が来ていて、駐車場の山側のスペースでは、1グループがバーベキューをしているようでした 。
前回の星見では、折りたたみロッカーボックスの開き加減が不十分なまま固定 してしまい、大きく傾けた際にロッカーボックスが耳軸から外れてしまったり、撤収時に水平側エンコーダーのケーブルを引っ掛けて、コネクタを壊したりといったことがあったので、今回は注意して組み立てました。
お陰で、ロッカーボックスの動きもスムースで、エンコーダの精度はまずまずでした。半月がとても明るく、影がはっきりみえています。すばるなどの散開星団や、球状星団の明るいのを見ました。
すばる
12時過ぎになって、ようやく月が沈み、あたりが暗くなってきたので、銀河も見ました。もちろんアンドロメダやM80, M81ははっきり見えますが、少し暗いものは晴れていた割りには、よく見えない感じでした。M33などは、視野の端に持って行くと大きいのがわかるが、直視すると背景に埋もれてしまう感じです。
アンドロメダ銀河
3時頃になるとオリオン座も高く登ってきて、火星、木星なども登ってきました。すい星も小さいながらも見えているようなので、見ようとしましたが、低空はモヤがかかっているようで、確認できませんでした。
次の新月期は出張で(双望会も)観望できないので、次回の観望は少し先になりそうです。
オリオン座

出張先からは、米国政府の予算が通らないので、10月末に来てもらっても実験が出来ないかもしれないとの知らせが来ました。早くわかっていれば、双望会に参加できたかもしれなかったのに、残念です。