2013年のファーストライト2013年01月13日 16時09分39秒

昨年末の米国出張以降、星見ができなかったので、久しぶりの星見です。
出張の時に買ってきたOrionのソーラーフィルターを付けて太陽を見てみました。10 cmの屈折望遠鏡につけたのですが、最初はフードの上から取り付けようとしたら、大きさが小さすぎて、焦りました。
フードを外そうとしても一番伸ばした状態で止まってしまうので、逆に押し込んで、レンズセルの先端を出すことにしました。
フードの先端には、リング状の針金が仕込んであって、ストッパーになっていました。針金にはつかみどころがなくて手こずりましたが、ようやく外し、ソーラーフィルターを付けることが出来ました。
双望会で見せていただいたH-alphaフィルターやハーシェルプリズムの像のように、フレアや粒状斑は見えませんが、黒点がたくさん出ていて、結構面白かったです。
針金には、すぐに外せるように黒いテープで手がかりを付けてから、フードに戻しました。
太陽01/12/2013
夕方からは、18"UCを積んで、星見に出かけました。
お天気は良さそうでしたが、風が強かったので、土浦の方に教えていただいた「雪入ふれあいの里」に、初めて行くことにしました。
6時頃に着きましたが、施設は閉まっていて、駐車場には、だれも居ません。その後も、7時頃に1台の車が来ましたが、何のために来たのかわかりませんが、駐車場でUターンして、すぐに出て行ってしまいました。
南側は土浦市街の明かりで、明るいですが、東京やつくば方面の明かりは筑波山に遮られているので、他はそれほどでも無いです。ただ、北から西側にかけては背後の山に視界を遮られます。それでも、8時頃まではアンドロメダなども見えていました。
18"UCについては、ファインダーの取り付け金具の交換と、主鏡の洗浄を行っており、SkySafariも新バージョンで2 star alighnmentができるようになっているので、どんどん観望ができる予定だったのですが、エンコーダーの取り付け金具(腕木)を忘れてきてしまい、自分で導入できるメジャーな天体だけの観望になってしまいました。
八方ヶ原より明るいのはもちろんですが、いつも行っているきのこ山よりも空が明るいので、エンコーダーが生きていても暗い天体は見えなかったと思います。でも、新月で快晴だったので、ちょっと残念です。
シーイングは冬のものでしたが、時折、きれいな木星を見ることができました。また、アンドロメダ銀河や、M42、ぎょしゃ座の3つ散開星団、双子座のM37などを見ただけで、早々に帰宅してしまいました。
三つ星とM42

この場所(雪入ふれあいの里)は、自宅から近く、よく舗装された駐車場で、標高が低いので風も強くなさそうなので、特に冬の時期に使おうと思います。

久しぶりに惑星2012年02月04日 18時46分07秒

昨年の忘年会後に、職場の同僚に18UCで木星とM42をみてもらってからは、星見はずっとごぶさたでした。
出張前に、かぜを引かないように、遠出は自粛していますが、快晴+低気圧接近(気流がよくなるか?)なので、ベランダから惑星観望をしました。11時過ぎに望遠鏡をセットして、夜半頃から火星を観ました。
冬型の気圧配置が崩れて、ジェット気流の具合がよくなると期待していましたが、それほどでもなかったです。視野の中で激しく動くということはなかったですが、ピントはほんの一瞬ずつしか合いません。極冠の白いところは明るく見えましたが、模様はまったくわかりませんでした。2分間動画で記録して、Registaxで処理すると、緑色の模様が浮かび上がって来ました。北極冠の下の暗い模様は"アキダリア平原"のようです。
火星(µ180, x4 Barlow, ToUCam2pro)
とても寒かったのですが、メインは土星です。午前2時になると高度も上がってきました。気流は悪いままで、ピントが合っているのかわかりにくいですが、空は澄んでいるので比較的明るく写すことができました。
土星(µ180, x4 Barlow, ToUCam2Pro)
目ではカッシニの間隙はわからなかったのですが、4分間の動画を処理すると、 本体の横縞と輪の間隙が見えてきました。

P.S.  K.NebulaさんのHPの記事に刺激されて、NexusとSkySafari Proを導入しました。私も、Nexusの説明書の記述で電池の持ちが短い(Encoder+Wifiで4〜5時間)ことが気になっていました。006Pの充電池を試してみると、Li-ion 220 mAhのタイプで約5時間でした。Ni-MH 200 mAhでも同じくらいのようです。条件は、室内に置いた状態で、Encoderやソフトは操作せず、スリープ禁止で放置して、Nexusが電池切れになるまでの時間です(iPhoneにはラインで電源供給)。低温の野外では、さらに短くなりそうです。Li-ion 400 mAhの充電池を注文しているので、これを複数用意するような運用を考えています。

八方ヶ原に行って来ました(曇り)2011年09月26日 20時41分11秒

23日からの連休は晴れの予報だったので、八方ヶ原の大間々に星見に行って来ました。
明るいうちに組み立てようと、2時前に出発したので、途中で早めの夕食をとりましたが、午後6時頃に到着しました。
大間々駐車場には、45 cmの自作ドブソニアンを調整されている方がおられました。数年前のこの場所で見せていただいた方でした。このとき、双眼装置で見せていただいた、すばらしいM13が、大口径のドブにはまるきっかけになりました。
暗くなってくるにつれて、他にも数グループが集まって来ましたが、空は一面の曇り空のままでした。
時折、雲が切れて、星空が見えるのですが、すぐに雲が流れてきてしまい、Argo Navisのアラインメントもできない状態でした。
結局、観望はほとんどできなかったのですが、小学生くらいの男の子と、お姉さんと両親の親子連れに、木星やアルビレオを見せてあげることができ、喜んでいただけたのがよかったです。
その後、月が登り始める午前1時ごろまで待っていたのですが、雲は晴れず、2時前に、帰途につきました。

今回の観望では、K NebulaさんのWebを参考に作成した、全周型のシュラウドをはじめて使ってみました。長さ90 cmのプラスチック板を使い、大型の方のシュラウドと、ほぼ同じ高さになりますが、こちらはトップリングの全周分になっています。
プラスチック板が0.5 mm厚なので、幅が全周分になった分、トップヘビーになってしまいましたが、見える像のコントラストはずっと良くなったように思います。ねらったとおり形のゆがみは少なくなり、視野にかかることもほとんどなくなりました。まだ、重量バランスの改善が必要ですが、シュラウドは、これで行こうと思います。

夏の終わりの星見2011年08月30日 01時03分21秒

7月と8月は仕事と天候、月齢が合わず、全く星見ができませんでした。それで、今週の新月期を、この夏最後のチャンスと考えていました。
でも、土日は出動できなかったので、平日ですが、近場のきのこ山に出動しました。
きのこ山への分かれ道には、「通行止め」の標識がでていました。どうやら、林道の補修をしているようです。でも、地震のあとに、一度行ったときには、ほとんど問題はなかったのと、標識も完全に道を閉じるようには置いてなかったので、行けるところまで行ってみることにしました。
確かに、全行程の1/3くらいは、舗装が一部はがされて補修中でしたが、路肩の破損等はなく、通行には問題ありませんでした。
でも、尾根近くになると霧が深くなってきて、いつもの観望場所(パラグライダーのプラットホームのあるところ)では、一面の霧と強風で、結局、引き返しました。
あきらめきれずに、高エネ研近くの農地の道端での観望となりました。標高が低いのと、つくば市街が近いので(特に南天は明るかった)、きのこ山より条件は悪いのですが、比較的街灯が少ないので、球状星団や惑星状星雲などの明るい対象は見ることができました。
最高の星見とは行きませんでしたが、久しぶりに星が観れて、よかったです。
見たもの:Albireo, M57, M13, M10, M11, M26, M15, M72, M2, NGC6543, NGC6826, NGC6572, M27, M19, M8, M31, M32, M110, NGC457, NGC7662, NGC7009, gamma-And, M30, NGC7331, NGC7243, NGC188, NGC7662, M52, NGC7789, NGC457, NGC869&884, M34, 木星

連休2度目の星見2011年05月09日 19時49分03秒

晴れの予報が出た5/4に、2回目の星見に出かけました(場所は同じ、大間々駐車場)。
今度は、観望対象を、iPadのStarmapHDの「計画」に登録しておき、これを見ながら導入して行きました。18UCに取り付けたiPadのスタンドは少し鏡筒から離した位置が使いやすいようです。導入装置の調子もよかったのですが、肝心の空の状態が悪かったです。始終、薄雲が流れてきて、時にはほぼ全天が曇りになってしまうのと、雲がかかっていないところも、黄砂のためか透明度が悪く、淡い対象や、銀河の暗黒帯などが見にくい状態でした。
今回も、下記のような、比較的明るく見やすい対象の観望になりました。
M3, M2392(Eskimo), NGC3242(Ghost of Jupiter), M81, M82, M104(Sombrero), M65, M60, M87, M13, M5, NGC4631(Humpback Whale galaxy), M64, M101, M51, NC4565, M90, M64, NGC6543, NGC6210, NGC6826, M57
残念ながら、下記の対象は確認することが出来ませんでした。次回に持越しです。
IC4593, NGC4567(Siamese Twins), IC5146(Cocoon), NGC4438(The Eyes), NGC4038&4039(Antennae)