春の星見2014年04月30日 20時37分38秒

土曜日は休日出勤でしたが、28日は代休をとることができました。
北関東はあまり天気がよくなさそうでしたが、今日(4/27)を逃すとこの新月期も星見ができなくなりそうなので、近場でありながら、比較的空が暗い八方ヶ原に出かけることにしました。
薄雲がかかっていますが、晴れ間も期待できそうです。
高原山方面を望む
登って行くと、新緑に混じって、ピンク色の花が咲いていました。花だけなので桜?と思いましたが、よく見るとツツジのようです。
つつじの花
明るいうちに大間々駐車場への分岐に着きましたが、ゲートが閉まっています。4月下旬から開くと書いてありますが、27日はまだ開けないようです。以前4/30に来た時に開いていたので、連休が始まれば開くと思い込んでいました。
くやしかったので、思い切って戦場ヶ原に行くことにしました。
午後8時すぎに三本松駐車場に着く頃には、すっかり暗くなってしまいました。関東北部は曇りの予報だったので、星見に来ている方はほとんどいないようです。写真を撮られている方が一組くらいでしょうか。
18UCドブソニアンでの久しぶりの観望です。全体(特に低空)は霞がかかった感じで、特に北天にはときおり雲がかかってきました。
最初は、鏡の温度順応がすすんでいなかったこともあり、火星や木星の見え方は、ぼんやりした感じでした。
今回は、ポータブル赤道儀にカメラをのせて、写真もとってみました。はじめは75 mmのレンズ(フルサイズ換算では焦点距離150 mmに相当)でM44やM13を狙ってみました。
M44(プレセペ星団)

M13(ヘルクレス座)
 夜半近くになると、だんだん鏡が冷えてきたのと、空の状態も良くなってきました。土星も少し高く登ってきました。カッシニの間隙がほとんど全周に見える感じです。ただ、150 mmのレンズでは土星に輪がある様子は写っていませんでした。
土星
駐車場からは東側に男体山がそびえています。レンズを広角(14 - 45 mmの一番広角側、換算28 mm)にして、風景も入れて撮ってみました。
男体山と東の空
ちょうど真東近くにあたるので、わし座やへびつかい座が見えているはずです。
そこから少し南側では、さそり座が登ってきました。ただ、この方向は日光や宇都宮の街明かりの影響があるためかなり明るいです。
さそり座
午前2時くらいまで観望してから、撤収しました。あまり寒くないと思っていたのですが、分解するときにはトップリングの周りには霜がついていました。低空にはもやがかかったような状態でしたが、地上の湿気はそれほど感じませんでした。また、斜鏡やファインダーへの結露もありませんでした。ちょっと油断があったようで、少しかぜを引いてしまいました。
連休後半は天気が悪そうなので、自宅でおとなしくしていようと思います。

ベランダ観望2014年01月13日 19時20分22秒

2014年になっても、なかなか星見にいけません。
寒いし、月も大きくなっているので、ベランダから星見をしました。
Mewlon180に0.8倍のフラットナーを組み合わせています。光害よけ(?)にLPS-P2フィルターを使いましたが、街明かりが明るいので、それでも20秒くらいまでのシャッタースピードが精一杯です。
背景を黒にレベル補正しました。周辺減光は補正していないので、真ん中だけ、背景が明るくなっています。淡いですが、散開星団M46のなかの惑星状星雲NGC4238も写っていました。
M46と惑星状星雲
オリオン大星雲(M42)は、市街地からでもよく見えますし、写真でもきれいです。背景を黒にするレベル補正だけしています。
Orion Nebula
次の新月期にはドブソニアンの初観望に行きたいですが、お天気はどうなるかな?

久しぶりの星見ー八方ヶ原(大間々)2013年10月14日 20時04分14秒

このところ星見ができず、 久しぶりに行ったきのこ山は風がひどく、ほとんど観望出来ませんでした。
今は、半月が明るいですが、この連休を逃すと来週は満月になってしまうので、出かけることにしました。関東は快晴のようですが、風が強そうです。戦場ヶ原は大変紅葉で混んでいそうなので、少し日和って、八方ヶ原の大間々駐車場に行きました。
風で18UCが使えない可能性もあるので、ポータブル赤道儀とカメラも持って行きました。
こちらも紅葉が始まっているかと思いましたが、現地に着く頃(午後6時過ぎ)には暗くなってきてしまい、確認できませんでした。
駐車場には、2組ほど写真を取られる方が来ていて、駐車場の山側のスペースでは、1グループがバーベキューをしているようでした 。
前回の星見では、折りたたみロッカーボックスの開き加減が不十分なまま固定 してしまい、大きく傾けた際にロッカーボックスが耳軸から外れてしまったり、撤収時に水平側エンコーダーのケーブルを引っ掛けて、コネクタを壊したりといったことがあったので、今回は注意して組み立てました。
お陰で、ロッカーボックスの動きもスムースで、エンコーダの精度はまずまずでした。半月がとても明るく、影がはっきりみえています。すばるなどの散開星団や、球状星団の明るいのを見ました。
すばる
12時過ぎになって、ようやく月が沈み、あたりが暗くなってきたので、銀河も見ました。もちろんアンドロメダやM80, M81ははっきり見えますが、少し暗いものは晴れていた割りには、よく見えない感じでした。M33などは、視野の端に持って行くと大きいのがわかるが、直視すると背景に埋もれてしまう感じです。
アンドロメダ銀河
3時頃になるとオリオン座も高く登ってきて、火星、木星なども登ってきました。すい星も小さいながらも見えているようなので、見ようとしましたが、低空はモヤがかかっているようで、確認できませんでした。
次の新月期は出張で(双望会も)観望できないので、次回の観望は少し先になりそうです。
オリオン座

出張先からは、米国政府の予算が通らないので、10月末に来てもらっても実験が出来ないかもしれないとの知らせが来ました。早くわかっていれば、双望会に参加できたかもしれなかったのに、残念です。

夏休み(2)-戦場ヶ原で星見2013年08月11日 15時58分58秒

中善寺湖畔に宿をとったので、夜は、戦場ヶ原三本松駐車場で星見です。ここには、これまで3回ほどObsession 18"UCを持参してチャレンジしたのですが、いずれも曇り、雨で、全く星見はできませんでした。
昨晩 (8/8)は、出動が遅れて、午後9時すぎからの観望になりました。18"UCを持ち出すのが久しぶりだったのと、星が見えるのが空の一部ずつだったのでアラインメントが間違っていたりして、ほとんど観望ができませんでした。
8/9は、曇っていましたが、少し早め(7時頃)に設置を始めました。この日もほとんどは曇りで、雲が切れたところも、もやがかかっているような感じで、星自体はよく見えませんでした。最初はミラーがかなり温まっていたこともありそうです。
それでも、8時過ぎになって、(私にとっては)今年最後の土星を始め、M3, M13等の球状星団(他に、M15, M2, M92, M71)、M27, M57などの星雲、いくつかの重星を見ました。そのうちに全くの曇りになってしまい、11時前に撤収しました。
透明度が悪く、星像はよくなかったですが、久しぶり (7月はゼロ)に星が見えたので良かったです。
両日とも新月期ではあったのですが、「晴れ」ではなかったので、星見に来られている人は少なかったです。一番奥に、大きめ(13 cmくらい?)の屈折望遠鏡で写真を撮られている(?)方が2組(?)、私の隣に30 cmのドブソニアンで観望されている方がいました。他は、東奥 に数台の車が停まっていました。
ほとんど曇だったこともあり、お隣の方と話ができたのが良かったです。その方は、30 cmドブ(Whity?)にエンコーダ+スーパーナビゲータを付けて運用されていました。最近はエンコーダを使われているようですが、大きな星図をお持ちで、以前はそれで導入・観望をされていたそうです。星図には、たくさんの暗い天体が追加され、さらに主な天体の写真を向いのページにまとめられていました。
東京にお住まいだそうですが、よくここに来られるそうで、冬季にもいける観望地(埼玉の県民の森?や、茨城の花立山など)や、双眼装置のこと、星雲の色のことなど、いろいろ教えて頂きました。
(私はまだ見たことがなくて)らせん星雲を見たいというころを話したところ、
・オメガ星団などより高度が高いので、戦場ヶ原でもよく見える。
・(自分は大きく淡いので、双眼鏡や低倍率の屈折でないと見えないと思っていたが)、30 cm ドブ(の倍率)でも十分見える。
事を教えて頂きました。この先、秋が良い観望期になるので、今年はぜひ見えるように挑戦したいと思いました。

Panstarrs彗星2013年03月17日 19時31分33秒

楽しみにしていたPanstarrs彗星がやってきました。きれいな空を期待して双眼鏡を持参した出張先のデンバーでは雪でOUT。帰国した3/15は勤務先の5Fのバルコニーから双眼鏡で眺めましたが見つけられませんでした。この時は、西の空にかかった雲に遮られていたようです。
幸い、土曜日(3/16)も晴れだったので、きのこ山に出かけました。いつもの観望場所は、東西方向は開けていて地平線まで見渡せます。自宅でもかなり風が強かったので、ドブソニアンではなく屈折望遠鏡(TV102i)を持っていくことにしました。
望遠鏡 (TV102i)
太陽は、どんどん低くなっていきます。全体には「晴れ」ているのですが、地平線近くには、もやのようなものがかかっていて、かなり明るい感じです。
日没近く
私がきのこ山に着いた時には、すでに、赤道儀にのった黄色い反射望遠鏡(口径16 cmだそうです)とポータブル赤道儀とカメラで写真を撮られている方、カメラとポタ赤のみの方、あともう一人の方(機材はよくわからなかった)が撮影準備をされていました。
私も、はじめのうちは、双眼鏡で探しながら、ポタ赤にカメラをのせて写真をとろうとしたのですが、双眼鏡でも彗星を見つけることはできず、カメラの狙いをつけることができません。適当な方向に向けて、何枚か撮影しましたが、彗星は写っていませんでした。
結局、撮影はあきらめて、ともかく望遠鏡で「見る」ことにしました。昨年からドブソニアンで使い始めた「エンコーダーとNexus、SkySafariの組み合わせ」を、F2経緯台でも使えるようにしていました。月で合わせてから、SkySafariの星図ですい星に合わせると、すぐにすい星を見つけることができました。少し広がった尾をひいているのがよくわかりましたが、導入支援がなければ見つけられなかったかもしれないです。
撮影をしていた方に、カメラの画像を見せていただきましたが、こちらは、きれいなクローズアップが写っていました。
今回は、自分では撮影はできませんでしたが、自分の目で見ることができたので満足です。今から年末のアイソンすい星が楽しみです。