Dob用の重り ― 2013年04月14日 17時46分07秒
「新月期+週末+快晴」だったので、土曜日は星見に行きました。高原山の大間々はまだ開いていない(はずな)ので、近くのきのこ山です。南北方向は尾根が続いていて、東西は開けています。写真は西側の旧真壁町の方向です。晴れてはいるものの、かなり上空まで霞がかかったようになっています。
今回は、Obsession 18"UCに少し手を加えたので、そのテストでもあります。改良点は、(1) 50 mm x 8ファインダーの脚を低いものに変えた、(2) Top Ringにつける1枚板で植毛紙を貼ったシュラウド(前のバージョンはプラスチック板2枚だったので、繋ぎ目で形状がゆがんでいた)、(3)固定していた追加重りを取り外し式にした、といったところです。(1), (2)は効果的でしたが、(3)は取り付け位置がよくなく、重りの効果が減ってしまい、トップヘビー気味になってしまいました。低空を観望すると、手で支えていないとお辞儀をしてしまう状態でした。
日が落ちて暗くなってきたら、だんだん風が強くなってきて、体感気温も下がって来ました。結局、M81, M82やM3などを見て引き上げました。
重りを取り外し式にした結果、ミラーボックスが少し軽くなったのですが、取り付け位置が良くなく、バランスが崩れてしまいました。塩ビパイプに鉛粒を詰めた重りで、ミラーボックスのピラー取り付け部とミラーのボルトに引っ掛けます。昨晩はこの写真とは反対側に付けていましたが、ヘッドがより持ち上がる様に、下の写真の様に固定するようにしました。もう1本の追加の重りも、重ねて下げられるようにしたので、今後はもっと重いオプションも使えそうです。
iPhone+iPadで光軸調整(の準備)(1) ― 2012年10月28日 14時14分21秒
双望会で刺激を受けて、月が大きいものの星見をしたかったのですが、金曜、土曜は曇り、今日は雨になってしまいました。そこで、前々から考えていた実験をしてみることにしました。
双望会では、NexusとSkySafariによる導入支援が大流行でした。私は、やったことがないのですが、1台のNexusに2台のiOSデバイス(iPhone, iPad)を繋ぐこともできるそうで、
星見に複数のiOSデバイスを持っていくことも普通になりそうです。
一方、大きい望遠鏡の調整では、調整ネジと覗き口が離れているので、調整にはちょっとネジを回し、覗き口に移動してチェック、またネジの近くに移動を繰り返す必要があります。パソコンとWebcamを使って像を見ながら調整されている方もおられると思いますが、無線(WifiやBluetooth)を使って複数のカメラ付きデバイスを通信させれば、出先でパソコン無しで、これが可能になるのでは?ということです。
(1) 光学系
ゆくゆくは、オートコリメータによる調整にも応用したいところですが、とりあえず、光学系が改造無しでできそうな、明るい星の焦点内外像をコリメート法で撮影できるようにしてみました。
カメラには、機種更新で引退していたiPhone 3GSに、光学8倍望遠レンズアダプタ(テック iPhone 3G/3GS対応光学8倍望遠レンズ IPL-BK)を取り付けました。プラスチックのiPhoneケースのカメラ部分にネジが切ってあり、望遠レンズ部をねじ込んで固定します。
Borgの拡大カメラアダプター(SD-1X)に、Nagler 6-13 mmアイピースを取り付け、カメラ側にはM42P0.75->M36.4/M42P0.75AD (7523)を介して、1 1/4"アイピースアダプタ (7314)でアメリカンサイズのアイピースが取り付けられるようにしました。
8倍望遠レンズの先端が、アメリカンサイズのアイピースよりも少し小さい直径なので、紙をひと巻きするとちょうど固定できました。乱暴に扱わなければ、これで固定は大丈夫そうです。
双望会のメモ ― 2012年10月23日 22時53分03秒
双望会に参加して、たくさんの方々にお会いして、初めての機材、対象を見ることができました。また、たくさんの事を教えていただきました。
忘れないうちに、メモをしておきます。
太陽
黒点だけでなく、プロミネンスや表面の模様(粒状斑?)も見えるものもあった。口径やフィルター(シングル、ダブルスタック)などの組み合わせで、性能は大きく変わる(らしい)。同じ機種でも性能は同じとは限らないようだ。
自分で導入するとしたら、宮城のなべやんさんに見せていただいたシステム(115 mm双眼+金属蒸着フィルター、および35 mm太陽望遠鏡)が参考になりそうに思った。
彗星
ハーゲンローザ彗星を見せていただいた。扇のような尾がはっきりと見えた。来年以降は、大彗星が来るらしいので、楽しみだ。
アステリスム
二重星団の一方がタコに見える。教えていただくと、確かにタコに見えた。
かつさんにいただいたシールのテーマになっているミク星団(NGC7160)は、双望会では見ることができなかった(導入できなかった)ので、今後の観望でチェックする。
H-betaフィルターを手に入れたので、次は、馬頭星雲を自分で見たい。
スターフォーレスト御園の60 cm反射望遠鏡を見せていただいた。残念ながら、私が見せていただいた時は雲がかかってきていて、よく見えなかった。次回は、良い条件で見てみたい。
Nexus+SkySafari
SkySafariのバージョンアップのために2−star alignmentができず、1-starになった。誤差が大きく、近くの星でalignmentしないと導入ができない。おそらく、架台が水平になっていれば、もう少し精度が出ると思われるが、SkySafariの側が対応しないと解決にはならない。早く、Bugfixしてほしいものだ。
今回は、エンコーダ自体はうまく働いているようだったが、エンコーダとNexusをつなぐモジュラーケーブルのコネクタのストッパとなるプラスチック部分が折れていた。このため、時々、コネクタが外れてしまった。かしめる工具とコネクタを入手して修理する必要がある(新しいケーブルは高価)。
設置場所
双望会では、芝生広場への設置となった。今まで、舗装状態のところばかりで観望していたので、地面の状態にあまり気を使っていなかった。私のシステムでは、iPadを保持するために、ベース部分に支柱を保持する金具を取り付けており、地面ギリギリになっている。今回の設置場所では、脚部が沈み込むような状態になり、時々金具がこすれてしまう状態になった。地面からの湿気を減らす意味でも下に板を敷くか、脚の部分だけでも支える台を置くとよさそうに思われる。他の方々も、そのような工夫をされているようだった。
結露対策
今回の観望の最大の問題点は、結露だった。斜鏡については、少し曇りが現れはじめた時点で、斜鏡に組み込んだヒーター用の電池を交換して、時々動作を確認しながら使ったところ、曇りも取れて使用することができた。
一方、2日目の夜半過ぎには、双眼装置の先端のレンズ、ファインダーの対物レンズ、アイピースが曇ってきた。特に、双眼装置やParacorrの先端のレンズの曇がひどかった。
周りの皆さんは、入念にヒーター等の曇り対策をされていた。長めのフード(ファインダー等)などの対策は考えていたが、今回の程度の結露に対しては、ヒーターなどの対策が必要かもしれない。次回の双望会までには、ヒーターやドライヤー等の導入を考えたい。
月、惑星の観望方法
utoさんから、大口径Dobならではの月の観望として、高倍率で欠けぎわの地形に注目することを教えていただいた。クレーターの中心の山などの高い部分に日が当たりはじめる様子などを観察することができるということだった。これまでは、まぶしいので月自体を見ることが少なく、他の天体は月明かりでよく見えないので、Dobを使うこと自体が少なかった。最近、月観望を考えてNDフィルターを購入したところだが、今後は、高倍率での月観望に挑戦してみたい。
また、月や惑星の観望用に、Moon-Skyglowフィルターも勧められた。弱目の光害防止の効果に加えて、月に対してはコントラスト改善による海の部分に模様が見えるようになる効果、惑星に対してもコントラスト向上の効果があるとのことだ。
日差し対策
今回の双望会では、日中も好天に恵まれた。太陽望遠鏡の観望と、機材紹介では、ずっと屋外に出ていることになる。スターパーティーということで、昼間のイベントは余り考えていなかったのだが、実際には日中も屋外に出ていることが多かった。
次回は、(防寒用の毛糸帽に加えて、日差しよけの)帽子や日焼け止めも用意するようにしたい。
忘れないうちに、メモをしておきます。
太陽
黒点だけでなく、プロミネンスや表面の模様(粒状斑?)も見えるものもあった。口径やフィルター(シングル、ダブルスタック)などの組み合わせで、性能は大きく変わる(らしい)。同じ機種でも性能は同じとは限らないようだ。
自分で導入するとしたら、宮城のなべやんさんに見せていただいたシステム(115 mm双眼+金属蒸着フィルター、および35 mm太陽望遠鏡)が参考になりそうに思った。
彗星
ハーゲンローザ彗星を見せていただいた。扇のような尾がはっきりと見えた。来年以降は、大彗星が来るらしいので、楽しみだ。
アステリスム
二重星団の一方がタコに見える。教えていただくと、確かにタコに見えた。
かつさんにいただいたシールのテーマになっているミク星団(NGC7160)は、双望会では見ることができなかった(導入できなかった)ので、今後の観望でチェックする。
H-betaフィルターを手に入れたので、次は、馬頭星雲を自分で見たい。
スターフォーレスト御園の60 cm反射望遠鏡を見せていただいた。残念ながら、私が見せていただいた時は雲がかかってきていて、よく見えなかった。次回は、良い条件で見てみたい。
Nexus+SkySafari
SkySafariのバージョンアップのために2−star alignmentができず、1-starになった。誤差が大きく、近くの星でalignmentしないと導入ができない。おそらく、架台が水平になっていれば、もう少し精度が出ると思われるが、SkySafariの側が対応しないと解決にはならない。早く、Bugfixしてほしいものだ。
今回は、エンコーダ自体はうまく働いているようだったが、エンコーダとNexusをつなぐモジュラーケーブルのコネクタのストッパとなるプラスチック部分が折れていた。このため、時々、コネクタが外れてしまった。かしめる工具とコネクタを入手して修理する必要がある(新しいケーブルは高価)。
設置場所
双望会では、芝生広場への設置となった。今まで、舗装状態のところばかりで観望していたので、地面の状態にあまり気を使っていなかった。私のシステムでは、iPadを保持するために、ベース部分に支柱を保持する金具を取り付けており、地面ギリギリになっている。今回の設置場所では、脚部が沈み込むような状態になり、時々金具がこすれてしまう状態になった。地面からの湿気を減らす意味でも下に板を敷くか、脚の部分だけでも支える台を置くとよさそうに思われる。他の方々も、そのような工夫をされているようだった。
結露対策
今回の観望の最大の問題点は、結露だった。斜鏡については、少し曇りが現れはじめた時点で、斜鏡に組み込んだヒーター用の電池を交換して、時々動作を確認しながら使ったところ、曇りも取れて使用することができた。
一方、2日目の夜半過ぎには、双眼装置の先端のレンズ、ファインダーの対物レンズ、アイピースが曇ってきた。特に、双眼装置やParacorrの先端のレンズの曇がひどかった。
周りの皆さんは、入念にヒーター等の曇り対策をされていた。長めのフード(ファインダー等)などの対策は考えていたが、今回の程度の結露に対しては、ヒーターなどの対策が必要かもしれない。次回の双望会までには、ヒーターやドライヤー等の導入を考えたい。
月、惑星の観望方法
utoさんから、大口径Dobならではの月の観望として、高倍率で欠けぎわの地形に注目することを教えていただいた。クレーターの中心の山などの高い部分に日が当たりはじめる様子などを観察することができるということだった。これまでは、まぶしいので月自体を見ることが少なく、他の天体は月明かりでよく見えないので、Dobを使うこと自体が少なかった。最近、月観望を考えてNDフィルターを購入したところだが、今後は、高倍率での月観望に挑戦してみたい。
また、月や惑星の観望用に、Moon-Skyglowフィルターも勧められた。弱目の光害防止の効果に加えて、月に対してはコントラスト改善による海の部分に模様が見えるようになる効果、惑星に対してもコントラスト向上の効果があるとのことだ。
日差し対策
今回の双望会では、日中も好天に恵まれた。太陽望遠鏡の観望と、機材紹介では、ずっと屋外に出ていることになる。スターパーティーということで、昼間のイベントは余り考えていなかったのだが、実際には日中も屋外に出ていることが多かった。
次回は、(防寒用の毛糸帽に加えて、日差しよけの)帽子や日焼け止めも用意するようにしたい。
初めての双望会 (3) ― 2012年10月23日 22時24分28秒
ユニークな形状の反射双眼望遠鏡Kabuto400です。明るい内にお話を伺った(工夫が満載で、先端の赤い三角のカバーにも機能がある)のですが、肝心の夜に覗かせていただきそびれてしまいました。次回に期待です。
K NebulaさんのAPM Binoの片側にHerschel prism+双眼装置をつけて見せていただきました。緑色のフィルターも合わせた構成で、太陽表面がとてもシャープに見えます。Herschel prism自体は、とてもお勧めだそうですが、組み合わせる望遠鏡の性能も重要だそうです。
本館まえの芝生広場の様子です。
とてもコンパクトになるトラベルドブソニアンです。分解して、仕舞うところも見せていただきましたが、パズルのようでした。
益田さんのParallel双眼望遠鏡です。架台や三脚などは完全自作で作っていただいたそうです。脚に桜材を使ったり、接続金具も組み立て易いように工夫されています。
日没が近づいてきて、皆さん、月に向けて観望がはじまりました。
夜の観望前の状態です。
2晩の観望を終えて、閉会式のあと、スターフォーレスト御園をあとにしました。振り返って、スターフォーレストを写した1枚です。
運営委員の方々やスタッフの方々のお陰で、大変楽しい時を過ごすことができました。来年も、また、皆さんとこの場で再会したいです。
初めての双望会 (2) ― 2012年10月23日 21時53分34秒
ユニークな機材がたくさんありました。
たくさんの人が集まっていたイタリア製のDall-Kirkhum望遠鏡です。長焦点で、惑星専用のようです。調整が万全では無く、本来の性能の状態では無い状態だそうですが、黒(カーボンファイバー)と金色でオブジェとしても美しい望遠鏡でした。
かつさんのMelon250CRSです。鏡筒だけでなく、赤道儀のおもりにまでイラストが描かれています。かわいいイラストのシールをいただきました(ありがとうございます)。
太陽望遠鏡がたくさんありましたが、その中でも特にユニークな岡本さんのシーロスタット望遠鏡です。Nikonの10 cm屈折望遠鏡に、2枚の平面鏡で太陽を導入しています。2枚の内、手前側の鏡が極軸の周りで回転して太陽を追尾しています。このシステムのアピールポイントは、ビーチパラソルも装備して、直射日光にさらされることなく太陽観望ができることだそうです。この日は日差しがきつかったのですが、この望遠鏡の観望は、とても快適でした。
この会のシンボル的な鏡筒だそうです。昨年と色が変わっているということでした(黄色 --> 黒)。
蒼い星さんのBlue双眼望遠鏡です。太陽フィルターも青色で統一されていてきれいです。
私も、太陽を見せていただきました。
同じく蒼い星さんのミニチュアのBinoです。2つの鏡筒を保持する機構がユニークです。異なる2つのアダプタで鏡筒を保持することで、目幅調整と光軸調整ができるようになっています。このような機能をもつパーツが市販されているとは知りませんでした(本来の用途は、違うものだそうです。例えば目幅調整に使っているアダプタは、マクロ撮影等のカメラの前後調整用で、それを左右の移動に応用しているそうです。)。
中野さんの114Binoです。とてもシャープに感じました。
40 mmのPSTを双眼にしたものです。性能のばらつきが大きいものだそうですが、良い物を特別にSelectして双眼望遠鏡にしたものだそうです。そのとおりで、プロミネンスも、太陽表面の模様も
、どちらもシャープに見えました。
会場には、他にもたくさんの太陽望遠鏡があり、素晴らしい像を見せていただきました。私も1本(2本?)欲しいと思いましたが、お話を伺うと、見せていただいたような良い像を得るには、たくさんのKnow-Howが必要なようで、簡単では無さそうです(費用もかかる?)。
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