トップリングの改良(解決しました)2010年03月13日 20時17分13秒

改造後のトップリング部
18UCのトップリングのたわみによる光軸ずれを減らすために、フォーカサーと支点となるトラスポールの取り付け位置を近づける改造を提案してきましたが、効果の確認が遅れていました。

思い切ってトラスポールの取り付け位置を、フォーカサーのすぐ隣にしてみました。一方、スパイダーとフォーカサーの相対位置はそのままとしました。結果として、トラスとスパイダーの取り付け位置は一致しないことになります。

18UCを組み立てて、レーザーを主鏡のセンタースポットに合わせ、鏡筒の角度を変えるとレーザースポットは数mm移動しました。これまでの、アングル板による補強、少しだけトラスポール取り付け位置を移動させた場合に比べると、ほとんど改善がみられませんでした。

上記の改造については、SN01847/L106-41さんから、「トップリング上での、スパイダーとトラスポールの取り付け位置をずらす」ことは、新たなゆがみの原因となる可能性があると御指摘いただいていました。また、Galaxy OpticsのJHさんが、18UCに似ているコンパクトドブ(SKY18)を作られており、様々な光軸安定性に寄与する構造上のポイントが見受けられることも教えていただきました。

そこで、JHさんのSKY18に習い、スパイダー取り付け位置も、トラスポール取り付け位置と一致させるところまで、ずらすことにしました(添付の写真)。結果は、光軸の安定性が劇的に向上し、見た目上はレーザースポットはほとんど動かなくなりました(1 mm以下)。当然、フォーカサーに帰ってくるレーザースポットも移動しません。これでだめなら、ワイヤー方式しか無いかもしれないと思っていたのですが、この僅かな変化で、問題は一気に解決したようです。

SN01847/L106-41さんには、何とお礼をいっていかわからないです。スパイダーとトラスの取り付け位置を一致させることで、こんなに様子が変わるとは、全く予想していませんでした。私自身では絶対に解決できなかったと思います。ありがとうございました。トップリング補強板を提供していただき、改良を続けておられるCheyenneさんにも、早速、知らせようと思います。